
「木目込み雛」が持つ魅力とは?
眺める人の感性の変化で「味わい深さ」を増すお雛さま。
衣装着雛(一般的な雛人形)とは、人間の姿を写実化したものですから感覚的に馴染みやすさがあります。
一方、木目込み雛とは桐塑(とうそ)とよばれる桐の粉を固めた型に布地を入れ込む技法で仕上げるもので、作者の芸術性・独創性が表現されています。抽象的な作りで、独特な表情と造形は眺める人の感性の変化により味わい深さを増していくとされます。特に高度な技を持つ職人ですと、かなりデフォルメされた芸術的な人形まで創作するほど作品性の幅が広く、人形好きな方には根強い人気がございます。
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お鏡餅をイメージ
初代潤平は、「円満に年を重ねる」縁起が良い鏡餅をテーマに鏡餅の造形を取り入れ、円満で幸せな人生への願いが込められています。
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独自の毛書き技法
人形の生え際には3本に1本長めに墨を入れます、威厳さを表現します。また、極細筆で濃淡も絶妙に描きます。
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書き目
わく目は、名の通り、枠を縁どって瞳は濃いめ黒い目は薄目で可愛さを表し、笹目は墨の濃淡を繰り返し描くことで優しく見えます。
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濃淡二色の口元
優しく結んだ口元は中央の富士山頂から裾野に向かうように朱の濃紺二色を用いて丁寧に描き、表情を表現しています。
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爪彩色の自然な手
丸みをおびたふっくらとした手は胡粉を塗り重ね、爪には愛らしい桜色を添えています。
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正絹植込み結髪
しっとりとした上質な絹糸をたっぷりと額まわりに植え込みます、さらに溝際にも盛り付けています。
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純金箔押冠
冠は和紙を幾重にも張り重ね、その上に布を貼り純金箔押しをしています。金の華やかさで雅な風格です。
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純金極上盛上げ彩色
西陣織の布地の上に胡粉で描き重ねその上に漆を塗り、半乾きの時に純金箔を貼ります。さらに絵具で金箔内を彩ります。
お鏡餅をイメージ
初代潤平は、「円満に年を重ねる」縁起が良い鏡餅をテーマに鏡餅の造形を取り入れ、円満で幸せな人生への願いが込められています。

独自の毛書き技法
人形の生え際には3本に1本長めに墨を入れます、威厳さを表現します。また、極細筆で濃淡も絶妙に描きます。

書き目
わく目は、名の通り、枠を縁どって瞳は濃いめ黒い目は薄目で可愛さを表し、笹目は墨の濃淡を繰り返し描くことで優しく見えます。

濃淡二色の口元
優しく結んだ口元は中央の富士山頂から裾野に向かうように朱の濃紺二色を用いて丁寧に描き、表情を表現しています。


爪彩色の自然な手
丸みをおびたふっくらとした手は胡粉を塗り重ね、爪には愛らしい桜色を添えています。

正絹植込み結髪
しっとりとした上質な絹糸をたっぷりと額まわりに植え込みます、さらに溝際にも盛り付けています。

純金箔押冠
冠は和紙を幾重にも張り重ね、その上に布を貼り純金箔押しをしています。金の華やかさで雅な風格です。

純金極上盛上げ彩色
西陣織の布地の上に胡粉で描き重ねその上に漆を塗り、半乾きの時に純金箔を貼ります。さらに絵具で金箔内を彩ります。

作品一覧

- 悠久雛
- 初代潤平の受賞記念作品です。世界遺産法隆寺の夢殿(八角形)に由来する美しい造形。悠久は長く久しく続くという意味、まさにお嬢ちゃまの健やかな成長とご多幸を願うにふさわしいおひな様です。

- 平成古典雛
- 思わず可愛いと思える、幼い雰囲気のおひな様。お鏡餅のように円満な人生を願います。お顔も手も足もあどけない赴きがあります。

- 弥生雛
- 3月弥生、春はもうそこに訪れを感じさせてくれるような優しい色目です。衣装の袖から裾部分は二重木目込みという技法を用い奥深い色合いを感じられます。

- 天世雛
- よく目を近づけてみると、手が隠れています。大和の女性達は所作の一つとして袖をつかい気品を表していました。少し深い意味ですが、女性がもつ美意識を感じるおひな様です。

- 天真愛雛
- 潤平工房の作品で一番お顔が大きく、丸みを帯びたボディ。眺める角度によって表情を変える能面技法で、衣裳も殿は純白、姫は朱赤とお祝いに相応しい色目で格調高い鳳凰が織込まれています。

- 日和雛
- 手のひらサイズのおひな様は、まだおどけないわが子のように愛らしい幼な顔です。衣装は、平安貴族の好んだ色彩で生命力の象徴である蝶々(向い蝶丸)の紋様です。