こんにちは。
本日は大府からお越しのO様のお雛飾りのご紹介です。

華やかで明るい色目のお衣装が多いおぼこ雛ですが、
黒と赤の古典的なお衣装は一味違って、優しいお顔に品格も漂います。

よく見ると鹿子絞りやお刺繍があり、おぼこ雛らしい可愛さもございます。

こちらのお衣装は正絹の小さな絞り裂を一枚ずつ縫い合わせた、パッチワークのお衣装です。
絞りも刺繍も手絞り、手刺繍でございます。

よくご覧いただきますと絞りの向きが全て同じ方向を向いており、
高い技術を持つ方でないとできない手仕事でございます。

「鹿の子絞り」はその名の通り、子鹿の背中の斑点に似ている事からついた名前です。
元来鹿は神の遣いの動物として崇められており、神聖で縁起の良いお柄でございます。

刺繍には打出の小槌や松、鶴など、吉祥文様がたくさん。
細い刺繍糸をふんだんに使っているので、ふっくらと上品な柄がでます。

お屏風とお花は梅、おぼんぼりには竹細工をお選び頂きました。
クラシカルな雰囲気に合っていて全体的な統一感がございます。


終始にこにこご機嫌だったお嬢ちゃま。
おぼこ雛のように愛らしく、誰からも愛される素敵な女性になられる事と思います。
お兄ちゃまが、妹のお嬢ちゃまを優しく抱っこする姿が印象的でした。

この度は当店にてお雛飾りをお求め頂きまして誠にありがとうございます。
素敵なお初節句をお過ごしくださいませ。
またのご縁をお待ち申しあげます。